戦慄(読み)センリツ

デジタル大辞泉 「戦慄」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「戦慄」の意味・読み・例文・類語

せん‐りつ【戦慄・戦栗】

  1. 〘 名詞 〙 おそれおののくこと。恐ろしくて身ぶるいすること。おののきふるえること。
    1. [初出の実例]「仍不扈従。戦栗戦栗。此旨等故可参啓」(出典明衡往来(11C中か)上本)
    2. 「余れ進んでこれと対向し、少も戦慄(〈注〉オノノキヲソル)せず」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一一)
    3. [その他の文献]〔論語‐八佾〕

わななかし【戦慄】

  1. 〘 形容詞シク活用 〙 ( 動詞「わななく(戦慄)」の形容詞化 ) 恐れや緊張などのため、ふるえが起こりそうになるほどである。
    1. [初出の実例]「物などを言ひまぎらはし、さらぬ顔にと思ふ心地も、いとわななかしくわびしけれど」(出典:夜の寝覚(1045‐68頃)一)

わななき【戦慄】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「わななく(戦慄)」の連用形名詞化 ) ふるえること。恐れや緊張などのため、からだや声がふるえること。せんりつ。
    1. [初出の実例]「水のわななきして、汗にしとどに濡れて、かがまり伏し給へれば」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開下)

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普及版 字通 「戦慄」の読み・字形・画数・意味

【戦慄】せんりつ

おそれおののく。〔戦国策、楚四〕襄王之れを聞き、顏色變作し、身體戰慄す。是(ここ)に於て、乃ち執珪(しつけい)を以て之れ(荘辛)に授けて陽陵君と爲し、淮北の地を與ふ。

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