戦略兵器削減交渉(STARTⅠ,Ⅱ)(英語表記)Strategic Arms Reduction Talks Ⅰ and Ⅱ

山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説

戦略兵器削減交渉(STARTⅠ,Ⅱ)(せんりゃくへいきさくげんこうしょう)
Strategic Arms Reduction Talks Ⅰ and Ⅱ

米ソが1982年から戦略兵器制限交渉(SALT(ソルト))に替えて始めた戦略核兵器削減交渉。当初交渉は停滞したが,85年のソ連ゴルバチョフ政権誕生,89年の冷戦終結により進展し,91年両国戦略兵器の運搬手段や弾頭数を制限する第1次戦略兵器削減条約(STARTⅠ条約)に調印した。ソ連の解体で,アメリカ,ロシアほか旧ソ連諸国の計5カ国で94年発効。またアメリカ,ロシアは更なる削減のため93年に第2次戦略兵器削減条約(STARTⅡ条約)に署名したが,ABM制限条約廃棄の影響もあって発効に至らなかった。しかし,両国は双方の戦略核弾頭の配備数を減らす戦略攻撃能力削減条約(モスクワ条約)を2002年に調印し,同条約は翌03年に発効した。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android