戸穴庄(読み)ひあなのしよう

日本歴史地名大系 「戸穴庄」の解説

戸穴庄
ひあなのしよう

佐伯湾に注ぐ戸穴川流域、現佐伯市戸穴を中心とした一帯と佐伯湾上の大入おおにゆう島を含んだとみられる庄園。八条院(鳥羽天皇の娘子内親王)領。安元二年(一一七六)二月日の八条院領目録(内閣文庫蔵山科家古文書)智恵光ちえこう(現京都市上京区)領として「豊後国戸穴」とみえる。従来「穴」を「次」の誤記として、九条家領の戸次へつぎ(現大分市)のことと誤解されてきたが、領家なども異なるので別のものである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android