房山村(読み)ぼうやまむら

日本歴史地名大系 「房山村」の解説

房山村
ぼうやまむら

[現在地名]上田中央ちゆうおう五丁目・中央北一丁目・二丁目

上田城の北東にあたる。上州沼田ぬまた道に沿っている。東は山口やまぐち村、西は鎌原かんばら村、南は城下町のうち鍛冶かじ町と境をなし、北は太郎たろう山に続く。

太郎山麓に近い小字秋葉裏あきばうらには小県ちいさがた郡で最も規模の大きい前方後円墳(二子塚)があり、古代より開発されていたことを物語っている。

中世初頭には常田ときだ庄に含まれていた。下諏方春宮一御柱造宮之次第によると、永正三年(一五〇六)諏訪社下社の造宮にあたり、小県郡常田庄内の各村々が春宮一御柱造宮料を課せられているが、その中に「常田庄房山之内上西脇分合籾廿七俵三升、此代五貫四百卅文」と記されているほか、房山之内として、下西脇にしわき中村なかむら矢手やで踏入ふみいりなどもそれぞれ造宮料を課せられていることから、当時房山は西脇から踏入までを含む太郎山麓南側一帯の広範囲をよんだものと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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