所狭きなし(読み)トコロセキナシ

デジタル大辞泉 「所狭きなし」の意味・読み・例文・類語

ところせき‐な・し【所狭きなし】

[形ク]《「なし」は形容詞をつくる接尾語》余す所がない。
金比羅祭りに、余多あまた見物、讃岐円座の―・く」〈浮・二十不孝・五〉

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精選版 日本国語大辞典 「所狭きなし」の意味・読み・例文・類語

ところせき‐な・し【所狭なし】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「なし」は接尾語 ) 「ところせし」を強めたいい方。いかにも場所が狭くみえるさまをいう。あたりいっぱいで余地がない。
    1. [初出の実例]「此広き野山迄所(トコロ)せきなく」(出典浮世草子好色二代男(1684)五)

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