所縁(読み)ショエン

デジタル大辞泉 「所縁」の意味・読み・例文・類語

しょ‐えん【所縁】

仏語。認識の主観である心に、精神作用を起こさせる客観。⇔能縁
ゆかり。知るべ。「両親所縁の地」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「所縁」の意味・読み・例文・類語

しょ‐えん【所縁】

〘名〙
① 仏語。認識主観である心の対象として精神作用をひき起こさせる客観。心が認識する対象となるもの。能縁に対していう語。
※愚迷発心集(1213頃)「境界は是夢の所縁なり」 〔勝鬘経‐顛倒真実章〕
② ゆかり。たよりとなるもの。よすがとするもの。縁故。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
太平記(14C後)八「所縁(ショエン)に随って近国の兵馳せ集まる事雲霞の如く也」 〔淮南子‐説林訓〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「所縁」の読み・字形・画数・意味

【所縁】しよえん

所由

字通「所」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android