扇ぎ立てる(読み)アオギタテル

デジタル大辞泉 「扇ぎ立てる」の意味・読み・例文・類語

あおぎ‐た・てる〔あふぎ‐〕【扇ぎ立てる/×煽ぎ立てる】

[動タ下一][文]あふぎた・つ[タ下二]
盛んに風を起こす。むやみにあおぐ。「炭火を―・てる」
扇動する。たきつける。「好奇心を―・てる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「扇ぎ立てる」の意味・読み・例文・類語

あおぎ‐た・てるあふぎ‥【扇立】

  1. 〘 他動詞 タ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]あふぎた・つ 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙
  2. つづけざまにあおぐ。むやみにあおぐ。
    1. [初出の実例]「更相動━とは扇で物をあをきたつるやうに動すぞ」(出典:寛永刊本蒙求抄(1529頃)一)
  3. おだてる。そそのかす。
    1. [初出の実例]「老翁(らうおう)馬よりをり給ひ、うし若をあふぎたて、『さるにても汝善きかな』」(出典浄瑠璃・十二段(1698頃)一)

扇ぎ立てるの補助注記

近世江戸語では、連用形に音便を用い、四段活用のような「あふぎたったる」の例が見られる。人情本「明烏後正夢‐四」の「ぬかさにゃ誠の焼火箸火鉢に打くべ烈々とあふぎ立(タッ)たる我慢のふるまひ」など。

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