手取早(読み)てっとりばやい

精選版 日本国語大辞典 「手取早」の意味・読み・例文・類語

てっとり‐ばや・い【手取早】

〘形口〙
① やり方がすばやい。敏捷である。
※浄瑠璃・近江源氏先陣館(1769)九「四郎心得てっとり早く、畳をてうどはね退くれば」
② 手みじかで簡単である。手間がかからない。
恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉五「お前様なら間違も無からうし、手取疾(テットリバヤ)く訳も分るだらうと思ったから」

てっとり‐ばや【手取早】

〘形動〙 (形容詞「てっとりばやい」の語幹から) 手っ取り早いさま。てとりばや。
葉隠(1716頃)一「禁句などをいひ出(いだ)したる時、手取早に其趣をいへば、禁句少も不(のこらず)、心屈せざる也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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