手形厳正(読み)てがたげんせい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「手形厳正」の意味・わかりやすい解説

手形厳正
てがたげんせい

手形債務が一般の債務に比べて厳格なものとされていること。形式的厳正と実質的厳正に分けられる。手形の支払いの確実性と手形の流通性を確保するために,手形に関して特別な諸制度が設けられているが,これらのうち,形式的厳正に属するものとしては,手形に特有な簡易,迅速な訴訟手続としての手形訴訟 (民事訴訟法) があり,実質的厳正に属するものとしては,手形の無因性,所持人に対する手形行為者の合同責任,人的抗弁切断などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android