手接神社(読み)てつぎじんじや

日本歴史地名大系 「手接神社」の解説

手接神社
てつぎじんじや

[現在地名]小川町与沢

梶無かじなし川の右岸に位置し、華光けこう院跡(現橘小学校)の北隣にある。祭神は罔象女命・大己貴命・少彦名命。旧村社。由緒によると文明一三年(一四八一)行方なめがた芹沢せりざわ(現玉造町)の芹沢俊幹が祭祀したといい、初め与沢の神橋よざわのしんばしにあったが、永正四年(一五〇七)上与沢の篠原かみよざわのしのはら神社の社地に移し手接神社と称した。嘉永二年(一八四九)一月社殿が野火で類焼し記録類を失った。現社殿は同年六月に造営された。

寛正六年(一四六五)相模国芹沢の芹沢良忠は鎌倉幕府の命で、常陸国荒原あらはら(現玉造町)を賜って着任した。社伝によると子孫の俊幹は、夜おそく府中(現石岡市)からの帰りに芹沢村の柳橋を渡ろうとしたが、河童に邪魔され馬が動かない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android