手揉(読み)てもめ

精選版 日本国語大辞典 「手揉」の意味・読み・例文・類語

て‐もめ【手揉】

〘名〙 (「て」は自分、「もめ」は支弁の意)
自己負担すること。自腹を切ること。自弁
浮世草子好色二代男(1684)四「着類の外は手(テ)もめとなって」
自費で饗応すること。
浄瑠璃女殺油地獄(1721)下「太鼓過ぎてとささやくは女良の手もめの振廻(ふるまひ)客」

て‐もみ【手揉】

〘名〙
① 手でもんで和らげること。また、そのもの。
※浮世草子・西鶴織留(1694)四「男手もみの紙子をこしらへ商ひけるに」
主人に追従するだけの腰抜け
葉隠(1716頃)二「皆手もみと被思召時は、御高慢出来申候」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android