手擦(読み)てずれる

精選版 日本国語大辞典 「手擦」の意味・読み・例文・類語

て‐ず・れる【手擦】

〘自ラ下一〙
① たえず手があたってその部分がすれていたむ。
※小津桂窓宛馬琴書簡‐天保五年(1834)八月一六日「此漫録いたく手ずれ候に付」
② 世なれる。世間なれして人が悪くなる。
※洒落本・金錦三調伝(1783)「手ずれても、けっくおもしろくねへものよ」

て‐ずれ【手擦】

〘名〙 何度も手があたって表面がすれていたむこと。また、そのところ。
悪魔(1903)〈国木田独歩〉七「皮表紙四六版の聖書、それも手磨(テズレ)のした〈略〉古ぼけた本」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android