手渋い(読み)テシブイ

デジタル大辞泉 「手渋い」の意味・読み・例文・類語

て‐しぶ・い【手渋い】

[形]近世語
手ごわい。
ことばはうまく―・い相手」〈浄・金短冊〉
手きびしい。
「ても―・い御異見に逢ひました」〈伎・韓人漢文〉

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精選版 日本国語大辞典 「手渋い」の意味・読み・例文・類語

て‐しぶ・い【手渋】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
  2. 相手にすると強くて負かしにくい。手ごわい。
    1. [初出の実例]「詞はうまく手(テ)しぶい相手」(出典浄瑠璃忠臣金短冊(1732)二)
  3. 容赦なくきめつけるさまである。手きびしい。
    1. [初出の実例]「久兵衛や上人の目の前で、手しぶい詮義見せ付る」(出典:浄瑠璃・潤色江戸紫(1744)二)

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