手火(読み)タヒ

デジタル大辞泉 「手火」の意味・読み・例文・類語

た‐ひ【手火】

手に持って道などを照らす火。たいまつ
「神の皇子みこでましの―の光そここだ照りたる」〈・二三〇〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「手火」の意味・読み・例文・類語

た‐ひ【手火】

  1. 〘 名詞 〙 手に持つ、照明用の火。たいまつの類。
    1. [初出の実例]「陰(ひそか)に湯津爪櫛(ゆつつまぐし)を取りて、其の雄柱を牽き折(か)きて秉炬(タヒ)として」(出典:日本書紀(720)神代上)
    2. 「初に鬼火を見れば、数十里の間なり。或は十炬(タヒ)、二十炬なり」(出典:石山寺本金剛般若経集験記平安初期点(850頃))

て‐び【手火】

  1. 〘 名詞 〙 松明(たいまつ)のこと。〔和英語林集成初版)(1867)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android