才走(読み)さいばしる

精選版 日本国語大辞典 「才走」の意味・読み・例文・類語

さい‐ばし・る【才走】

〘自ラ五(四)〙 才能が働きすぎる。才能がひらめきすぎる。才気にあふれる。
※うもれ木(1892)〈樋口一葉〉三「正義は人間の至宝といふこと漸漸に発明し、才(サイ)ばしりたる考へ身を離れしは」
煤煙(1909)〈森田草平〉二九「朋子の才走った返辞は男の心に余り好い感じは与へなかった」
[補注]思考知恵同種のものに抜きんでて鋭いさまにいう。はたからは好悪両相の感情でそれが受けとめられるのは「才弾ける」と共通する。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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