打ち放す(読み)ブチハナス

デジタル大辞泉 「打ち放す」の意味・読み・例文・類語

ぶち‐はな・す【打ち放す】

[動サ五(四)]
鉄砲・矢などを発射する。ぶっぱなす。「大筒おおづつを―・す」
刀を抜いて切りつける。
「水もたまらず―・してござる」〈狂言記武悪

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「打ち放す」の意味・読み・例文・類語

うち‐はな・す【打放】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 力を込めて切り殺す。切り捨てる。強く切る。
    1. [初出の実例]「クビヲ キル、ウツ、カク、または、ハヌル、または、vchi(ウチ) fanasu(ハナス)」(出典日葡辞書(1603‐04))
    2. 「光姫殿へのたむけのため、それ大げさに打はなせ」(出典:浄瑠璃・自然居士(1697頃))
  3. 大砲や矢などを発射する。ぶっぱなす。
    1. [初出の実例]「所々に石火矢をしかけ置きすはといはば、打放さん其いきほひ」(出典:浄瑠璃・国性爺合戦(1715)三)
    2. 「甲板上の巨砲を発轟(ウチハナ)せり」(出典:浮城物語(1890)〈矢野龍渓一六)

ぶち‐はな・す【打放】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙
  2. 刀で切り殺す。切り捨てる。
    1. [初出の実例]「此おたちで〈略〉水もたまらずぶちはなして御ざる」(出典:狂言記・武悪(1660))
  3. 鉄砲や矢などを発射する。ぶっぱなす。

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