打ち替える(読み)ウチカエル

デジタル大辞泉 「打ち替える」の意味・読み・例文・類語

うち‐か・える〔‐かへる〕【打ち替える】

[動ア下一][文]うちか・ふ[ハ下二]
改めて打つ。打ちなおす。「綿を―・える」
取り替える。
きぬなどの給はするは、おろかなる罪に―・へさせ給ふにや」〈竹河

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精選版 日本国語大辞典 「打ち替える」の意味・読み・例文・類語

うち‐か・える‥かへる【打替】

  1. [ 一 ] 〘 他動詞 ア行下一(ハ下一) 〙
    [ 文語形 ]うちか・ふ 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙
    1. さらに改めて打つ。打ち直しをする。
    2. 打ち壊して改めて新しく作りかえる。
      1. [初出の実例]「貞盛が中の陣撃変(ウチカヘ)て、新皇従兵は馬に羅(かか)って討ちつ」(出典:将門記承徳三年点(1099))
    3. ( 「うち」は接頭語 ) ちがうものにとりかえる。
      1. [初出の実例]「わかき大臣のよく仕へぬべきをうちかへつつ」(出典:今鏡(1170)五)
    4. 囲碁で、石を打って相手にそれを取らせ、そのあとすぐに打って相手の数目を取る。〔文明本節用集(室町中)〕
  2. [ 二 ] 〘 自動詞 ア行下一(ハ下一) 〙 ( 「うち」は接頭語 ) ちがっている。異なる。
    1. [初出の実例]「昔と今とはうちかへて有程に」(出典:四河入海(17C前)九)

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