打ち有り(読み)ウチアリ

デジタル大辞泉 「打ち有り」の意味・読み・例文・類語

うち‐あ・り【打ち有り】

[動ラ変]
存在する。ある。いる。
「ただうち恥ぢらひてたれも―・るを」〈狭衣・三〉
ありふれている。ざらにある。
「同じ歌と申せども、この頃の―・る様にもあらず」〈今鏡・二〉

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精選版 日本国語大辞典 「打ち有り」の意味・読み・例文・類語

うち‐あ・り【打有】

  1. 〘 自動詞 ラ行変 〙 ( 「うち」は接頭語 )
  2. なにげないさまで存在する。ひょいと置かれてある。
    1. [初出の実例]「いかでかは、わが心のうちあるさまをも、深うおしはからん」(出典:紫式部日記(1010頃か)寛弘五年一一月)
  3. ありふれている。普通である。
    1. [初出の実例]「同じ歌と申せども、この頃のうちある様にもあらず」(出典:今鏡(1170)三)

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