打ち語らふ(読み)ウチカタラウ

デジタル大辞泉 「打ち語らふ」の意味・読み・例文・類語

うち‐かたら・う〔‐かたらふ〕【打ち語らふ】

[動ハ四]
語り合う。話し合う。
「はかなき物語などにつけて―・ふ人」〈紫式部日記
男女が言い交わす。契る。
「細やかに―・ひ給へるあはひ、見るかひありて」〈狭衣・四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「打ち語らふ」の意味・読み・例文・類語

うち‐かたら・う‥かたらふ【打語】

  1. 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙 ( 「うち」は接頭語 )
  2. 話し合う。語り合う。また、親しく交わる。
    1. [初出の実例]「たれもたれも、なに心なくうちかたらひ給ふ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)
  3. 男女が言い交わす。契る。
    1. [初出の実例]「ひとりある人をもうちかたらひて我が命のはてにもあらせんと」(出典:蜻蛉日記(974頃)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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