打ち付け言(読み)ウチツケゴト

デジタル大辞泉 「打ち付け言」の意味・読み・例文・類語

うちつけ‐ごと【打ち付け言】

ふと思いついたことを、そのまま口に出すこと。また、その言葉
「幸ひ人の光失ふ日にて、雨はそぼ降るなりけりと、―し給ふ人もあり」〈・若菜下〉

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精選版 日本国語大辞典 「打ち付け言」の意味・読み・例文・類語

うちつけ‐ごと【打付言・打付事】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 思ったことを無遠慮に言うこと。または、そのことば。
    1. [初出の実例]「生ける甲斐ありつるさいはひ人の光失ふ日にて、雨はそぼ降るなりけりと、うちつけ事し給ふ人もあり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜下)
  3. 無遠慮なこと。または、その行為
    1. [初出の実例]「かやうのうちつけごとに泊るべき心はなきものを」(出典:狭衣物語(1069‐77頃か)一)

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