打垂(読み)うちたる

精選版 日本国語大辞典 「打垂」の意味・読み・例文・類語

うち‐た・る【打垂】

[1] 〘自ラ下二〙 (「うち」は接頭語) 垂れる。
※木工権頭為忠百首(1136頃)郭公「郭公かほつくりするわぎもこが寝起きの髪のうちたれて鳴け〈藤原親隆〉」
[2] 〘他ラ下二〙 (「うち」は接頭語) 垂らす。
※枕(10C終)二三七「下簾なくて、白きひとへの袖などうちたれてあめりかし」

うち‐たれ【打垂】

〘名〙
① 笠袋、弓袋矢保呂などの上部余裕を残して結び垂らす、先端の垂れの部分
武具一種戦場で、武将が自分や自分の隊の目印として、鎧の背の受け筒に立てたり、部下に持たせた旗や作りもの。さしもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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