打忘(読み)うちわすれる

精選版 日本国語大辞典 「打忘」の意味・読み・例文・類語

うち‐わす・れる【打忘】

〘他ラ下一〙 うちわす・る 〘他ラ下二〙 (「うち」は接頭語) あることについての記憶がなくなる。何かに心を奪われていて、記憶にのぼせないで過ごす。忘れる。
平中(965頃)一「身のうみの思ひなぐ間はこよひかなうらに立つ浪うちわすれつつ」
※枕(10C終)四四「おほかたいと涼しければ、扇もうちわすれたるに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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