デジタル大辞泉 「打成一片」の意味・読み・例文・類語 たじょう‐いっぺん〔タジヤウ‐〕【▽打成一片】 1 禅宗で、一切の執着を捨てて座禅に専念し、対象と心とが平等一体になること。2 他を顧みず、一つのことをつきつめていくこと。一心不乱。「儕おのれが―にて主君の謀叛を止めたらば」〈浄・河内国姥火〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「打成一片」の意味・読み・例文・類語 たじょう‐いっぺん タジャウ‥【打成一片】 〘名〙 (形動) (「だじょういっぺん」とも)① 仏語。一つになること。一つにすること。禅で、万物と一体となる境地を体得すること。また、そのさま。※伝光録(1299‐1302頃)投子和尚「仏祖の命脈通じてはじめなくをはりなし。はるかに三世を超越しまのあたり師資たがはず。悉くこれ打常一片なり」 〔無門関〕② (転じて) 他を顧みないで一つの事柄だけをつきつめること。一心不乱であること。また、そのさま。※御伽草子・鴉鷺合戦物語(室町中)「だじゃう一ぺんに念仏申て、終に山中を出ず」※日葡辞書(1603‐04)「Tajǒ(タジャウ) ippẽni(イッペンニ) ガクモンヲ スル」 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報