打止・打留(読み)うちどめ

精選版 日本国語大辞典 「打止・打留」の意味・読み・例文・類語

うち‐どめ【打止・打留】

〘名〙
芝居相撲などの興行の終わり。打ちあげ。また、一般に物事の最後、終わりの意にもいう。
浄瑠璃・箱根山合戦(1660)初「是今日のうちとめ、さうほうおたちとあはせける」
※小説平家(1965‐67)〈花田清輝〉三「はなしは、このていどで打ち留めにして」
② 布を縫い終わった所で糸を結び、玉を作ること。糸留め。
③ 茶入れ、茶わんなどを入れる袋の紐を結び、くくり留めたところ。
④ 取引市場で、立会いを終えること。
⑤ パチンコ屋などで、客が一定量の玉を出し終わると、その機械を止めること。
三人小市民(1961)〈北杜夫魔王「この機械は打ちどめです」

うち‐とど・む【打止・打留】

〘他マ下二〙
① (「うち」は接頭語) 物事を行なうことをやめる。中止する。
※平家(13C前)一「日吉祭礼をうちとどめて」
② 戦って殺す。しとめる。
※金刀比羅本平治(1220頃か)下「景致(かげむね)まちうけてうちとどめ候はむ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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