打萎(読み)うちしおれる

精選版 日本国語大辞典 「打萎」の意味・読み・例文・類語

うち‐しお・れる ‥しほれる【打萎】

〘自ラ下一〙 うちしほ・る 〘自ラ下二〙 (「うち」は接頭語)
① しょんぼりする。生気を失ってぐったりする。
源氏(1001‐14頃)行幸「六条殿も酔ひなきにやうちしほれ給ふ」
衣服などがぬれて萎(な)える。転じて、ぬれる。
海道記(1223頃)手越より蒲原海人の袖うちしほれ」
草木や花などが風雨陽光などによってしぼむ。ぐったりする。
拾遺愚草(1216‐33頃)上「風わたる軒の下草うちしおれすずしくにほふ夕立の空」

うち‐なや・す【打萎】

〘他サ四〙 打ってなえるようにする。打ってくたくたにする。
平家(13C前)一二太刀のみね長刀の柄にてうちなやしてからめとり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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