打ち覚ゆ(読み)うちおぼゆ

精選版 日本国語大辞典 「打ち覚ゆ」の意味・読み・例文・類語

うち‐おぼ・ゆ【打覚】

  1. ( 「うち」は接頭語 )
  2. [ 1 ] 〘 自動詞 ヤ行下二段活用 〙
    1. しみじみと思い知られる。心に浮かぶ。
      1. [初出の実例]「来し方行く先のことうちおぼえ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)明石)
    2. どことなく似ている。
      1. [初出の実例]「いとをかしげにて、すこしうちおぼえ給へる心ちもすれば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夢浮橋)
  3. [ 2 ] 〘 他動詞 ヤ行下二段活用 〙 思い出して言う。
    1. [初出の実例]「ときどきさるべきことのさしいらへ、しげきもうちおぼえ侍らんかし」(出典:大鏡(12C前)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android