投掛(読み)なげかける

精選版 日本国語大辞典 「投掛」の意味・読み・例文・類語

なげ‐か・ける【投掛】

〘他カ下一〙 なげか・く 〘他カ下二〙
① 投げてうち掛ける。投げつける。また、投げてやる。
落窪(10C後)一「下がさね〈略〉腹立ちて、なげかけて立ち給ふ」
② あらあらしく着せかける。
平家(13C前)一二「しづかきせながとッてなげかけ奉る」
光線視線がその場所に届くように投げる。
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一「透明なる光線を彼の皮膚の上に抛げかけて」
④ 相手に疑問や問題などを提示する。
※社会観察万年筆(1914)〈松崎天民〉新女優の運命世間彼等一群に対して、様々の揣摩臆測を投(ナ)げ掛(カケ)る」
⑤ 勢いをつけてよりかかるようにする。「身をなげかける」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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