投機抑制(読み)とうきよくせい(英語表記)speculation control

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「投機抑制」の意味・わかりやすい解説

投機抑制
とうきよくせい
speculation control

価格変動を見越して差益を得るために行なう売買投機というが,行き過ぎた投機は経済を不安定にさせるとして,抑制措置が講じられること。生活物資についての買い占め・売り惜しみの防止,土地取引についての届け出制,株式先物取引についての証拠金率規制などはその例である。逆に,投機が経済を安定させるという考え方もあるが,それは,もし価格上昇が生じる場合は投機によって早めに価格上昇が生じたほうが経済全体の適応を早くさせ,また予想が誤りならば,投機者損失を被るだけである,という理由による。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android