抗線溶剤(読み)こうせんようざい(英語表記)antifibrinolytic agent

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「抗線溶剤」の意味・わかりやすい解説

抗線溶剤
こうせんようざい
antifibrinolytic agent

線溶現象治療あるいは予防に用いられる薬剤。トラジロール,イプシロン (EACA) ,トランサミン (AMCHA) などの製剤がある。用途例としては,破裂した脳動脈瘤内に生じて止血役割を果している血栓が線溶現象で融解して起る,再出血の予防などがあげられる。本剤によって血液凝固作用もいくらか亢進することその他から,投薬中に脳循環障害を併発する危険性もあるので,注意を要する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android