抜花(読み)ヌキバナ

デジタル大辞泉 「抜花」の意味・読み・例文・類語

ぬき‐ばな【抜(き)花】

《「花」は花代はなだいのこと》芸者遊女が客の相手をしている時間中に、席をはずして他の客の相手もしてかせぐこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「抜花」の意味・読み・例文・類語

ぬき‐ばな【抜花】

〘名〙 芸者や遊女がある客の相手をしているべき時間中に、席をはずして他の客の相手をして揚代を稼ぐこと。また、その花代。盗み花。
洒落本・短華蘂葉(1786)「お前もけふらは、ぬきはなの二本三本はせぬかてて大事ない顔ぢゃもの」

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