デジタル大辞泉
「披露」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ひ‐ろう【披露】
〘名〙 (文書などを披(ひら)き露(あらわ)す意)
① (━する) 広く告げ知らせること。広く伝えること。世間に発表すること。
※九暦‐九条殿記・荷前事・天慶八年(945)一二月二〇日「未聴此事之前已以
参入、但事未披露歟」
※
曾我物語(南北朝頃)五「『狩場おほしといへども、富士野にまさる所なし。ついでにからん』とおほせられければ、景季、この旨をひろうする」 〔後
漢書‐蔡邕伝〕
② (━する) 報告すること。上申すること。意見を申し上げること。
※保元(1220頃か)上「孝長帰参して、此の旨披露有りければ」
③ (━する) 宣伝をして商品を売ること。店を張ること。また、商品の広告。
※
滑稽本・
浮世風呂(1809‐13)四「
妙薬の能書を
両面に張りたる反古団
(ほぐうちは)をとりて、披露の薬名をよみながら」
④
縁組・
就任・開業などを広く知らせること。また、その宴。ひろめ。
※天草本伊曾保(1593)イソポの
生涯の事「エンノト ユウ クヮンニンノ コヲ ヤシナイゴト サダメテ〈略〉ソノミノ ソウリャウト firôxita
(ヒロウシタ)」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「披露」の読み・字形・画数・意味
【披露】ひろ
うちあける。披瀝。〔後漢書、郎伝〕(上章)臣、野に生長し、禁忌を曉(さと)らず。肝膽を披露し、書するに言を擇(えら)ばず。~伏して重誅を待つ。字通「披」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報