押並ぶ(読み)オシナラブ

デジタル大辞泉 「押並ぶ」の意味・読み・例文・類語

おし‐なら・ぶ【押(し)並ぶ】

《「おし」は接頭語
[動バ五(四)]並ぶ。一緒に並ぶ。
「手と手が触れ合わんばかりに―・んだ」〈有島或る女
[動バ下二]おしならべる」の文語形

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「押並ぶ」の意味・読み・例文・類語

おし‐なら・ぶ【押並】

  1. ( 「おし」は接頭語 )
  2. [ 1 ] 〘 他動詞 バ下二段活用 〙 並ぶようにする。むりに並ばせる。
    1. [初出の実例]「是を聞(きい)て高間(たかまの)四郎、〈略〉おしならべて組(くん)で落(おつ)」(出典保元物語(1220頃か)中)
  3. [ 2 ] 〘 自動詞 バ四段活用 〙 並ぶ。いっしょに並ぶ。
    1. [初出の実例]「トモシゲニ voxinarabi(ヲシナラビ) ムズト トッテ、ヒキヲトイテ」(出典:天草本平家(1592)四)
    2. 「父親は例の羽織、母は例の小紋縮緬〈略〉衣裳附由々しげに推列(オシナラ)び」(出典:二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉中)

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