拒絶症(読み)キョゼツショウ(その他表記)negativism

翻訳|negativism

精選版 日本国語大辞典 「拒絶症」の意味・読み・例文・類語

きょぜつ‐しょう‥シャウ【拒絶症】

  1. 〘 名詞 〙 緊張型統合失調症に最も多くみられる精神運動障害一つ。他人の要求や命令に対して反抗抵抗を示し、逆のことをしたりすること。

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改訂新版 世界大百科事典 「拒絶症」の意味・わかりやすい解説

拒絶症 (きょぜつしょう)
negativism

緊張病症状群の一つの症状であり,意欲障害に基づくもの。患者はあらゆることを拒否し,反対行動を示す。たとえば手をとろうとすればひっこめ,口を開けるように命令すると閉じる。与えられた食事を食べようとしないものを〈拒食〉,また質問しても固く口を閉ざしたままで答えようとしないものを〈緘黙無言)症〉という。統合失調症の緊張型に多くみられる。
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百科事典マイペディア 「拒絶症」の意味・わかりやすい解説

拒絶症【きょぜつしょう】

統合失調症精神分裂病)に最も多くみられる精神運動障害の一つ。患者は他人の命令や期待を拒否し,あるいは強く抵抗してかえって逆のことを行う。この症状が食事について現れるときは拒食症言語について現れるときは緘黙(かんもく)症と呼ばれる。

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