拵え(読み)コシラエ

デジタル大辞泉 「拵え」の意味・読み・例文・類語

こしらえ〔こしらへ〕【×拵え】

物の出来あがったようす。出来ぐあい。つくり。「草庵風の拵えの離れ」
準備。用意。したく。「朝食の拵え」「船出拵え
手を加えて飾ること。
㋐化粧したり衣服を整えたりすること。身じたく。「地味な拵えで訪れる」
㋑外見上の役作り。扮装ふんそう。「町娘の拵えで登場する」
㋒刀のつかさやに施す、細工や塗りなどの外装刀装
はかり巡らすこと。計画。工夫。
「竜女が仏に成ることは、文殊の―とこそ聞け」〈梁塵秘抄・二〉
やり方。方法。
「一日一日物の足らぬ―」〈浮・胸算用・二〉
嫁入りじたく。
「あの身代しんだい敷銀しきぎんは二百枚も過ぎもの、―なしに五貫目」〈浮・胸算用・二〉
[補説]2の意で、「こしらえ」が他の語の下に付いて複合語をつくるとき、一般に「ごしらえ」となる。「身ごしらえ」「足ごしらえ」「腹ごしらえ」など。
[類語]結構化粧作りお作り美容粉黛ふんたい脂粉メーキャップメーク薄化粧厚化粧寝化粧若作り

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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