持扱う(読み)モチアツカウ

デジタル大辞泉 「持扱う」の意味・読み・例文・類語

もち‐あつか・う〔‐あつかふ〕【持(ち)扱う】

[動ワ五(ハ四)]
手で持って動かしたり、使ったりする。取り扱う。
「何貫もの大石を―・って行かなければならなかった」〈島木健作生活の探求
取り扱いに困る。もてあます。
「彼は今や人知れず滝野を―・っていた」〈佐藤春夫晶子曼陀羅
もてなす。待遇する。また、対処する。
「そんな卑しいものにはお前を―・わなかった」〈近松秋江疑惑

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精選版 日本国語大辞典 「持扱う」の意味・読み・例文・類語

もち‐あつか・う‥あつかふ【持扱】

  1. 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙
  2. 手で持って動かしたり使ったりする。あつかう。とりあつかう。
    1. [初出の実例]「手にもちあつかうてかどがつぶれども 有功者にあたへぬぞ」(出典:史記抄(1477)一三)
  3. もてなす。あしらう。対処する。あつかう。
  4. 取り扱いに困る。処置に苦しむ。もてあます。当惑する。もてあつかう。
    1. [初出の実例]「十善の帝王にもちあつかはれたてまつりて」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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