持経(読み)ジキョウ

デジタル大辞泉 「持経」の意味・読み・例文・類語

じ‐きょう〔ヂキヤウ〕【持経】

常に身から離さずに持っていて、読誦どくじゅする経文法華経をさすことが多い。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「持経」の意味・読み・例文・類語

じ‐きょうヂキャウ【持経】

  1. 〘 名詞 〙 仏語
  2. 常に身のそばに置き読誦する経文。多く、法華経をさしていう。
    1. [初出の実例]「ぢ経のやうに引きひろげて見居給へり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)紅葉賀)
    2. 「年来誦み給ける持経(ヂキャウ)の紐を解き」(出典太平記(14C後)一〇)
  3. ( ━する ) 深く経典を信仰し、常に読誦し忘れないこと。転じて、仏教を深く信じること。また、その人。
    1. [初出の実例]「昔、大和の国葛木の上の郡に、一の持経の人有り」(出典:日本霊異記(810‐824)上)
    2. [その他の文献]〔最勝王経‐六〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android