挂冠・掛冠(読み)けいかん

精選版 日本国語大辞典 「挂冠・掛冠」の意味・読み・例文・類語

けい‐かん ‥クヮン【挂冠・掛冠】

〘名〙 (冠(かんむり)を脱いで柱などにかける意。中国後漢の逢萌が王莽(おうもう)に仕えることを潔しとしないで、その役職の冠を都の城門に掛けて遼東に去ったという「後漢書‐逸民伝・逢萌」の故事から) 官職をやめること。辞職すること。
※薩長土肥(1889)〈小林雄七郎〉四藩政党「二十年に挂冠したる土州政治家は」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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