振動障害(振動病/白ろう病)(読み)しんどうしょうがいしんどうびょうはくろうびょう

家庭医学館 の解説

しんどうしょうがいしんどうびょうはくろうびょう【振動障害(振動病/白ろう病)】

 削岩機(さくがんき)、チェーンソーなどの振動工具を使用する職業の人におこる障害です。振動工具の使用時間が一般に1000時間を超えると発症します。
●症状
 手指や前腕のしびれ感、冷感がおこり、皮膚がろうのように白くなります。感覚が鈍くなったり、過敏になったりすることもあります。
 関節変形や骨の硬化がおこることもあります。
●治療
 治るまで、振動工具の使用は禁止です。
 体操や運動浴などの運動療法、ホットパックなどの温熱療法血管拡張薬鎮静薬(ちんせいやく)の服用を行ないます。
 症度がⅡ以上であれば、職業病と認定され、労働者災害補償保険が適用になります。
●予防
 振動工具の使用時間の短縮、防振手袋の使用、耳栓(みみせん)の使用、全身の保温などを守ることがたいせつです。

出典 小学館家庭医学館について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android