振向く(読み)フリムク

デジタル大辞泉 「振向く」の意味・読み・例文・類語

ふり‐む・く【振(り)向く】

[動カ五(四)]
顔やからだを後方へ向ける。振り返って見る。「呼ばれて―・く」
その方へ注意を向ける。関心を寄せる。「安物には―・きもしない」
[動カ下二]ふりむける」の文語形
[類語]振り返る顧みる背ける振り向ける見返る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「振向く」の意味・読み・例文・類語

ふり‐む・く【振向】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 カ行五(四) 〙
    1. 首や上体をひねってうしろを向く。ふりかえって見る。
      1. [初出の実例]「春のゆめ千畳敷にひとりゐて〈紫紅〉 ふりむく顔を的にかすむ日〈波麦〉」(出典:俳諧・焦尾琴(1701)雅)
    2. 注意をそちらに向ける。関心を寄せる。
      1. [初出の実例]「再び回顧(フリムキ)もせず、棄てて食ふことなかれ」(出典:暴夜物語(1875)〈永峰秀樹訳〉驢牛雇夫の寓言)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙ふりむける(振向)

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