振手形(読み)ふりてがた

精選版 日本国語大辞典 「振手形」の意味・読み・例文・類語

ふり‐てがた【振手形】

〘名〙 江戸時代両替屋預金者がその両替屋を支払人として、あるいは両替屋相互に相手を支払人として発行する手形記名式持参人払い大坂多く流通したため大坂手形ともいう。
浮世草子世間胸算用(1692)一「埒の明ぬ振手形を銀の替りに握りて、年を取ける」

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デジタル大辞泉 「振手形」の意味・読み・例文・類語

ふり‐てがた【振(り)手形】

江戸時代、両替屋に預金をしている者が、その両替屋を支払人として発行した手形。また、両替屋間で、互いにその相手を支払人として発行された手形。記名式所持人払い。大坂で多く行われたので大坂手形ともいう。振出手形

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