捨坊主(読み)すてぼうず

精選版 日本国語大辞典 「捨坊主」の意味・読み・例文・類語

すて‐ぼうず‥バウズ【捨坊主】

  1. 〘 名詞 〙 うき世を捨てて出家した人。多く、生活に窮してやむなく出家したやくざ坊主の意で用いる。また、坊主をあざけって、または、坊主になったことを自嘲していう語。
    1. [初出の実例]「学文も児桜にやすて坊主〈貞徳〉」(出典:俳諧・崑山集(1651)四)
    2. 「侫人(ねいじん)共に讒言しられ、浪人して廿余年、世を見限っての捨坊主(ステバウズ)」(出典:浄瑠璃摂州合邦辻(1773)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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