捨筆(読み)すてふで

精選版 日本国語大辞典 「捨筆」の意味・読み・例文・類語

すて‐ふで【捨筆】

〘名〙
① 手すさみなどで、無造作に書き散らすこと。また、書き散らしたもの。
実隆公記‐延徳二年(1490)三月紙背(姉小路基綱書状)「かやうの早率の御すて筆なとに、和漢妙句をあそはしつらね候」
字画にないが最後に加える点のようなもの。たとえば「・筆・」の「ヽ」のこと。
※ゆく雲(1895)〈樋口一葉〉下「すて筆(フデ)ながく引いて見ともなかりしか可笑(をか)し」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android