捩れ(読み)ネジレ

デジタル大辞泉 「捩れ」の意味・読み・例文・類語

ねじれ〔ねぢれ〕【×捩れ/×拗れ/捻れ】

ねじれること。ねじれていること。また、ねじれたもの。「庭木の―」「縄の―を戻す」
本来関係からずれた状態にあること。ちぐはぐになっていること。「党本部と県連支援に―が生じる」「―現象」「―国会
物体一端を固定し、他端をその軸に対して直角の面内で回転させたときに物体に生じる変形

よじれ〔よぢれ〕【×捩れ】

よじれること。また、よじれたところ。「帯の捩れを気にする」

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精選版 日本国語大辞典 「捩れ」の意味・読み・例文・類語

ねじれねぢれ【捩・捻・拗】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「ねじれる(捩)」の連用形名詞化 )
  2. ねじれること。また、ねじれたもの。〔英和和英地学字彙(1914)〕
  3. 柱状弾性体の一端を固定し、他端にその中心軸を軸とする偶力を作用させたときに起こる変形。

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改訂新版 世界大百科事典 「捩れ」の意味・わかりやすい解説

捩れ (ねじれ)
torsion

数学用語。(1)空間曲線C上に1点Pが与えられたとき,Pに十分近いC上の点Qをとり,PとQにおけるC接触平面のなす角⊿θをPからQまでのCの弧の長さ⊿sで割った商⊿θ/⊿sを考える。ここでQを限りなくPに近づければ,ふつうの場合⊿θ/⊿s極限値をもつが,この値をPにおけるCのねじれ,またはねじれ率といい,その逆数をねじれ率半径という。曲率とねじれ率が定点から測った弧の長さの関数として与えられると曲線の形が決定する。例えば曲率,ねじれ率がともに一定な曲線は,円柱にまつわる常ら線である。(2)すべての元が有限位数であるアーベル群をねじれ群といい,単位元以外に有限位数の元をもたないアーベル群をねじれのない群という。
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