据ゆ(読み)スユ

デジタル大辞泉 「据ゆ」の意味・読み・例文・類語

す・ゆ【据ゆ】

[動ヤ下二]《「す(据)える」が中世以降ヤ行に転じて用いられた語。終止形は「据ゆる」となる例が多い》「据える」に同じ。
「高く大きに盛りたる物ども、持て来つつ―・ゆめり」〈宇治拾遺・九〉

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精選版 日本国語大辞典 「据ゆ」の意味・読み・例文・類語

す・ゆ【据】

  1. 〘 他動詞 ヤ行下二段活用 〙 ( ワ行下二段活用の「すう」から転じて、中世から用いられた語。多くの場合、終止形は「すゆる」の形をとる ) =すえる(据)
    1. [初出の実例]「たかく大きに盛りたる物共、持てきつつ据ゆめり。侍の料とて、あしくもあらぬ饗一二膳ばかり据ゑつ」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)九)
    2. 「笠の緒付かえて、三里に灸すゆるより」(出典:俳諧・奥の細道(1693‐94頃)旅立)

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