据風呂・居風呂(読み)すえふろ

精選版 日本国語大辞典 「据風呂・居風呂」の意味・読み・例文・類語

すえ‐ふろ すゑ‥【据風呂・居風呂】

〘名〙 大きな桶(おけ)の下にかまどを作りつけて、湯をわかし入浴するのに用いるもの。すいふろ。
※俳諧・西鶴大矢数(1681)第二七「さては首たけ賀茂川の水 居風呂に三尾谷の神は顕たり」
[語誌](1)湯屋の風呂に対して、家の中に据えたところからいう。
(2)「水風呂(すいふろ)」とも呼ばれるが、かつては海水で蒸し風呂にするのが一般的であったので、真水に直接入ることを区別するための名称であろう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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