掌る(読み)つかさどる

精選版 日本国語大辞典 「掌る」の意味・読み・例文・類語

つかさ‐ど・る【掌・司】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙 ( 官(つかさ)を取るの意か )
  2. その官の職分として行なう。役目としてその事にあたる。担当する。
    1. [初出の実例]「其(そ)解除(はらへ)の太諄辞(ふとのと)を掌(ツカサトリ)て」(出典日本書紀(720)神代上(兼方本訓))
    2. 「おほやけざまにて、さる所の事をつかさどり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)行幸)
  3. 支配する。統轄する。管理する。
    1. [初出の実例]「廼ち、虞人に詔して沢を典(ツカサトラ)しめ」(出典:漢書楊雄伝天暦二年点(948))
    2. 「クニヲ tçucasadoru(ツカサドル)」(出典:日葡辞書(1603‐04))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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