推移律(読み)スイイリツ

デジタル大辞泉 「推移律」の意味・読み・例文・類語

すいい‐りつ【推移律】

集合の要素abcに対して、ある関係~が定められていて、abかつbcならばacであるという法則移動律

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精選版 日本国語大辞典 「推移律」の意味・読み・例文・類語

すいい‐りつ【推移律】

〘名〙 集合の二つの要素間の関係に関する条件の一つ。集合の二要素 x、y の間に関係 R があることを xRy と書くことにしたとき、「xRy かつ yRz なる限りつねに xRz」が成立するならば、関係 R は推移律をみたすという。数の相等関係、不等関係、図形の合同関係、集合の包含関係などは推移律をみたす。移動律。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「推移律」の意味・わかりやすい解説

推移律
すいいりつ
transitive law

一般には,推移関係同義であるが,特に,論理的同値関係 ≡,実数の相等関係 =,あるいは大小関係 >,集合の包含関係 ⊃,代数系同型であるという関係 ≅,整数 xyR を法とする合同関係 xy(modR),図形の合同関係 ≡ などにおいて成り立つ推移関係を,推移律といっている。

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