掻き連ぬ(読み)カキツラヌ

デジタル大辞泉 「掻き連ぬ」の意味・読み・例文・類語

かき‐つら・ぬ【×掻き連ぬ】

[動ナ下二]次から次へと並べる。並べつらねる。
心憂さを―・ね、涙も落ちぬばかり思ひ続けられて」〈東屋

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「掻き連ぬ」の意味・読み・例文・類語

かき‐つら・ぬ【掻連】

  1. ( 「かき」は接頭語 )
  2. [ 1 ] 〘 他動詞 ナ行下二段活用 〙
    1. つらねる。並べる。
      1. [初出の実例]「わぎもこがかけて待つらん玉づさをかきつらねたる初かりの声〈藤原長能〉」(出典:後拾遺和歌集(1086)秋上・二七四)
    2. それからそれへと思いを並べる。
      1. [初出の実例]「かきつらね昔のことぞおもほゆる雁はその夜の友ならぬとも」(出典:源氏物語(1001‐14頃)須磨)
  3. [ 2 ] 〘 自動詞 ナ行下二段活用 〙 人々と連れ立つ。かいつらぬ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android