掻掴(読み)かいつかむ

精選版 日本国語大辞典 「掻掴」の意味・読み・例文・類語

かい‐つか・む【掻掴】

〘他マ四〙 (「かい」は接頭語)
① (「かきつかむ(掻掴)」の変化した語) ぐいとつかむ。
※金刀比羅本保元(1220頃か)中「あますな、もらすな。かひつかんでひっ付け、頸ねぢ切り、八割(やつさき)にさいてすてん」
太平記(14C後)一四「大の武者をかい爴(ツカン)弓杖(ゆんづゑ)二丈計ぞ投げたりける」
※春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉壱円紙幣の履歴ばなし「懐中より一つの柔皮(なめしがわ)の紙入取だしあまれる五ひらを〈略〉かいつかみて其中に押入れられたりし」

かっ‐つか・む【掻掴】

〘他マ四〙 (「かっ」は接頭語) 勢いよくつかむ。強くつかむ。ひっつかむ。
※上野国赤城山之本地(16C後‐17C前)五「さし入たると押ならべて組所を、すへさんなりとかっつかみ、首引祓て捨にけり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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