掻繰(読み)かいぐり

精選版 日本国語大辞典 「掻繰」の意味・読み・例文・類語

かい‐ぐり【掻繰】

〘名〙 (「かい」は「かき」の変化した語)
両手を交互に動かして繰り寄せること。
② 「かいぐりかいぐりととのめ」と唱えながら、両手を胸の前でくるくる回し、「ととのめ」で右手指先で左の手のひらをつく幼児遊戯。また、それに似た動作。「ちょうちちょうちあわわ」に続けていうこともある。
※雑俳・柳多留‐一三九(1835)「軒下にかいくりをする日暮の蚊」

かい‐く・る【掻繰】

〘他ラ四〙 (「かいぐる」とも。「かい」は接頭語) 糸、綱などを、腕に巻きつけるようにして両手を交互に動かしてたぐり寄せる。
平家(13C前)四「馬の足の及ばうほどは、手綱をくれて歩ませよ。はづまばかいくておよがせよ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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